人の目に見えているもの、映っているものが誰も同じとは限りません。

例えば、店内で人間観察をしていると商品がどこにあるのかわからなくて
探している光景をよく見ます。
(お客様を見ているので、お客様から声をかけられてしまいます)

そして、その中のほとんどの人が店員さんに声をかけずにお店を出て行って
しまいます。

考えてみれば、私自身にもそのような経験があります。

そして、それを見ていたスタッフが追いかけてきて「お探し物があったのでは
ありませんか?」と確認するというようなことはまずありません。

私は、そういうシーンをみていつももったいないことだと思いますし、経営者は
このような状況をどう考えているのだろうかと思っていました。

私が営業をしていた時には、お客様が何か探し物をしているようだとまず
「こんにちは」と声をかけて「何かお探しですか?」と声をかけるように
していました。

話がそれてしまいましたが、お店のスタッフはどの商品がどこにあるのか、
あるいは置いてあるかないか、ということが分かっています。

でも、多くのお客様はそれがわからないのです。

それが、お客様と見えているものが同じとは限らない、ということです。

お客様は、その商品がある場所を見ているようでもわかっていないということが
ありますので、もし売れない商品があるのであれば、それがお客様の目に映って
いるのか疑ってみることも大切なことだと思います。

飲食の場合では、メニューなどに当てはまります。

メニューには言葉だけではわからない、伝わらない情報がたくさんあります。

メニューはお客様が商品を選ぶ際に一番大切な情報だと思うのですが、それぞれの
メニューの内容が伝わらなければお客様とお店とのパイプ役を果たしているとは
言えません。

価格だけでなく、入っているもの、ボリューム(量・カロリー)、出せるまでの時間、
味付け、外国語表記、などなどお客様の立場になって考えたらもっともっとあると
思います。

何も工夫なく、売れないメニューがあるというのはお店にとっても、お客様にとっても
とても残念だと思いますし、そのお客様がまた来てくださるための努力を怠っている
と言わざるを得ません。

私は、経営者にアドバイスをさせていただいたり、このような形で考え方を発信させて
いただいている立場上、情報収集のために外食をするようにしています。

実際、情報やコミュニケーションが十分なお店はそれなりに繁盛しているのです。

しかも、そんなに安い料金というわけではなくてもそのお店にわざわざ足を運ぶのです。

もっとお客様を見て、お客様の見ているものに意識を強くすることで売り上げは
自然と上がってくる。

DMがあまり効果がないのであれば、全員に同じものを送り付けるだけであって、
お客様のことに想い至っていないからです。

私は、お店に認めていただけるお客になりたいと思っています。
お気に入りのお店には少しでも貢献したいと思っています。

そのために、店内での立ち居振る舞いにも気を付けるようにしています。
他のお客様のことを見ていて、このお店に来るのはもうやめようと思うことが
実際にあるからです。

ここに書いたことは商売の原則であって、あまり教えてもらえるものでは
ないと思いますし、理解していただけないことも多いのです。

しかし、実践すればお客様の反応が変わり、売り上げは自然と上がってくる。

お客様に同じものが見えていないって言われて、ハッと思い当たることが
ある経営者は10%もいないのではないでしょうか。

ですから、できるお店だけがさらに繁盛するのです。